高麗手指鍼は、韓国の柳泰祐(ユー・テーウ)氏が
創案された鍼灸術です。
日本では、高麗手指鍼の達人である
金成萬(キム・ソマン)先生によって広められました。
現在の日本では、いくつかの流れの高麗手指鍼があります。
「鍼助」の高麗手指鍼は、金成萬(キム・ソマン)先生の教えを受けた
小松隆央先生の流れを受け継いでいる「小松式高麗手指鍼」を行っていま
す。
高麗手指鍼では、すべての臓器・14の経絡・345の経穴(ツボ)
が全て手に存在しています。
言い換えれば、あなたの手があなた自身の縮図なのです。
潰瘍性大腸炎の場合、
鍼で大腸に鍼を刺す事はできません。
でも、高麗手指鍼なら、手のひらにある大腸の相応点に鍼をして大腸に直に刺激を与え速やかに働きかけることが可能です。
高麗手指鍼が内臓疾患に強い理由はここにあります!
また、手には経絡(気の流れ)・経穴(ツボ)も縮図として
配置されていていますから、「経絡調整」ができます。
経絡は、各内臓に対応する12本の
気(エネルギー)の流れです。
この12経絡の気が
強すぎたり弱すぎたりしたときに
バランスを崩した内臓に異常が起こります。
経絡治療とは、症状に関連する経絡を調べて
気のバランスを崩した状態を把握し、
調整して本来の健康な状態に戻します。
この2つの「経絡調整」と「相応点療法」に
手指鍼専用器具で刺激を与えることによって、
足し算ではなく掛け算の効果「相乗効果」を
発揮するのが高麗手指鍼です。
潰瘍性大腸炎の症状に対しては、
手のひら側にある「大腸」の相応点と
「小腸・肝」などの経絡調整をすることで
「相乗効果」を発揮していきます。