潰瘍性大腸炎の合併症と対処法|名古屋市星ヶ丘駅徒歩2分 大人と子供の鍼灸院 鍼助
潰瘍性大腸炎の合併症と対処法
公開日:2024年5月10日
潰瘍性大腸炎はさまざまな合併症を引き起こす可能性があります。この記事では、潰瘍性大腸炎の発症リスクを把握し、起こり得る合併症とその対処法、日常生活での予防策、有効な治療法、そして患者の生活の質を向上させるためのアドバイスまで、幅広くご紹介します。潰瘍性大腸炎と長期にわたって共生していくための知識を、ここから得ていきましょう。
1. 潰瘍性大腸炎とは? 基本情報を知ろう
潰瘍性大腸炎(UC: Ulcerative colitis)は、大腸の内側に炎症や潰瘍を引き起こす慢性の疾患です。主に大腸の粘膜に限定され、炎症は連続的に広がる特徴があります。症状は人によって異なりますが、下痢、血便、腹痛などが代表的です。発症率は世界中でばらつきがあり、特に先進国で見られる傾向にあります。病状の進行具合によっては、日常生活に大きな支障をきたすこともあるため、注意が必要です。潰瘍性大腸炎は完治する病気ではなく、患者さんは生涯にわたり管理を続けることになりますが、適切な治療と生活習慣の工夫によって、症状のコントロールと生活の質の向上を目指すことができます。
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ぜひご覧ください。
「絶対に知っておくべき
潰瘍性大腸炎の基本情報解説」
2. 潰瘍性大腸炎の診断方法
潰瘍性大腸炎は、大腸の粘膜に慢性的な炎症が生じ、潰瘍が形成される病気です。その診断は、主に症状の訴えと内視鏡検査による大腸粘膜の観察、病理組織学的な検査からなされます。その他にも血液検査による炎症マーカーの確認や、便潜血反応などが行われます。とくに内視鏡検査は、炎症の範囲や程度、潰瘍の有無などを直接観察できるため、潰瘍性大腸炎の診断には欠かせない手段です。しかし、これらの検査にはそれぞれ特色があり、適切に組み合わせることで、正確な診断に結びつけることが可能になります。
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潰瘍性大腸炎の基本情報解説」
3. 潰瘍性大腸炎で起こるさまざまな合併症
潰瘍性大腸炎(UC)は、大腸の粘膜に慢性的な炎症を引き起こす疾患であり、その病態は軽度から重度までさまざまです。
特に、長期にわたって炎症が続くと、大腸の機能に影響を与える合併症を引き起こすことがあります。
合併症として最も注意が必要なのは、大腸癌の発症リスクの増加です。
また、腸管穿孔や重症の腸炎といった急性の状況も発生し得るため、注意深い監視が必要とされます。
さらに、栄養吸収不良による貧血や骨密度の減少など、消化器系以外の全身にわたる影響も見受けられます。
潰瘍性大腸炎の累積大腸がん発生率*
Eaden JA, et al.: Gut 48(4), 526-535, 2001
※ NPO法人日本炎症性腸疾患協会(CCFJ)編:潰瘍性大腸炎の診療ガイド 第4版. p13, 63, 68, 文光堂, 2021
* 潰瘍性大腸炎診断後の特定の経過年数までに大腸がんを発症するおおよその割合
3.1. 重症化の徴候:合併症への理解
潰瘍性大腸炎の合併症は、病状が悪化するサインでもあります。
この症状が現われたときには、ただちに医師の診察を受けることが肝心です。
代表的な重症化の徴候としては、血便の出現や急激な体重減少があります。
また、長期間の炎症によって腸壁が厚くなると、腸閉塞を引き起こす危険性が高まります。
さらには、高熱や連続した下痢が1日以上続くこともあり得ます。
これらは合併症や重症化への道を示す徴候かもしれません。
潰瘍性大腸炎の管理と治療を適切に行うためには、患者自身がこれらの徴候を理解し、早期の対処を心がける必要があります。
3.2. 外科的手術が必要なケース
薬物療法やライフスタイルの改善だけでは潰瘍性大腸炎の病状をコントロールするのが困難な場合、
病状の進行を防ぐために外科的手術が考慮されます。
手術を必要とする具体的なケースは、大腸癌のリスクが高い場合、薬による治療が効果を示さない重度の大腸炎、または腸管穿孔のように生命を脅かす合併症が生じた場合です。
これらの状況下では、大腸の一部または全体を摘出することが有効と判断されます。
手術は大きな決断になりますが、合併症を避け、生活の質を改善するための選択肢として有力です。
3.3. 関節痛や皮膚症状などの全身症状
潰瘍性大腸炎は消化器系のみならず、全身にさまざまな影響を及ぼすことがあるのです。
その一つが関節痛で、大腸の慢性的な炎症が関節にも影響を与えるため、苦痛を伴う関節炎を発症することがあります。
また、皮膚にも症状が現われることがあり、赤く痛みを伴う発疹や潰瘍が出現することもあります。これらの症状は、潰瘍性大腸炎の合併症として、患者の生活の質を下げる要因となります。
そのため、全身症状の出現を適切に管理し、治療していく必要があります。
4. 日常生活でできる発症リスクの軽減
多くの人が経験する、日常生活の中で健康を守るためには、各種リスクを減らすことが大切です。潰瘍性大腸炎のような慢性の疾患がある人は、さらにそのリスクが気になります。発症リスクを軽減するためには、食生活の見直しやストレス管理、そして適度な運動が欠かせません。これらを心がけることで、疾患の悪化や合併症を防ぐことにつながりますし、日々の生活の質を高める手助けにもなるのです。
4.1. 食事と発症リスク:影響と予防
食事と体調は深く関係しています。特に、慢性疾患を抱えている人にとって、何を食べるかは病状管理に直結します。潰瘍性大腸炎においては、症状の緩和を図るために食物の選び方に注意が必要です。例えば、消化が良く、繊維質が少ない食品を選ぶこと、辛い食べ物や脂っこい食べ物を避けることなどが一般に推奨されています。
さらに、バランスの取れた栄養素を摂取することが大切であり、ビタミン、ミネラルが豊富な食品を日々の食事に取り入れることが予防に繋がります。一方で、アルコールやカフェインといった刺激物の摂取は、症状を悪化させる可能性があるため、これらの摂取量を控えめにすることも予防策の一つです。
4.2. ストレス管理と潰瘍性大腸炎
ストレスは潰瘍性大腸炎の症状を引き起こしたり悪化させたりする要因となり得ます。日常生活の中でストレスを感じないようにすることは難しいですが、ストレス対処方法を身につけることが重要です。一例として、趣味やリラクゼーション、十分な睡眠を取ることなどが挙げられます。また、瞑想や深呼吸などのリラックス技術を身につけることも有効でしょう。ストレスレベルを下げることは、病状のコントロールに役立つだけでなく、日々の生活の質を向上させることにも寄与します。
こちらで解説していますので
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「潰瘍性大腸炎と
ストレスの関係性」
4.3. 体を動かすことの効能
適度な運動は健康な体を作るために不可欠です。
潰瘍性大腸炎の人にとっても例外ではありません。定期的な運動は免疫システムの調整、ストレスの軽減、そして体重管理にも効果的です。
しかし、症状がひどい時は無理をせず、体調を考慮しながら無理のない範囲で運動を行うことが大切です。例えば、ウォーキングやストレッチ、水泳などの低強度の運動から始めることが良いでしょう。
活動的な日々を送ることで、体調管理に役立ち、能動的な生活を実現する一助となります。
5. 潰瘍性大腸炎の治療法と対処戦略
潰瘍性大腸炎は慢性の炎症性腸疾患のひとつであり、繰り返し発症することで日常生活に多くの支障をきたすことがあります。
本症状の治療と対処戦略は、病態の重症度や合併症の有無、患者さんの生活環境や希望によっても異なります。
治療の基本は、薬物療法を中心とする内科的治療ですが、合併症が発生したり、薬物療法でのコントロールが困難な場合には外科的手術も選択肢の一つとなります。
また、発症リスクの軽減や生活の質の改善を目指し、日常生活での対策も重要であると言えるでしょう。
5.1. 薬物療法の進め方:基本から注目治療まで
薬物療法は潰瘍性大腸炎治療の基本で、症状の緩和と再燃の予防を目的とします。
初期治療としては、軽症から中等症の場合、アミノサリチル酸(5-ASA)製剤が最初に使用されることが一般的です。
炎症が重い場合には、ステロイドが状態を改善させる目的で短期間使用されることもあります。
この他、免疫調節薬も疾患の進行に応じて導入されるでしょう。
最近では、生物学的製剤の使用が広がっており、標準的な薬物療法に抵抗性を示す患者への適用が増えています。
5.2. 生物学的製剤と免疫抑制剤
生物学的製剤とは、潰瘍性大腸炎治療において炎症反応を特異的に抑制する薬剤であり、特に抗TNFα薬がよく使われています。
この治療は、従来の薬物療法が効果不充分だったり、副作用によって続けられない患者さんに選択されることがあります。
免疫抑制剤や生物学的製剤は効果が高い一方で、感染症のリスクを高めるなどの副作用もあります。
したがって、定期的な検査を受けて状態を管理することが肝要となります。
5.3. 手術療法とその選択肢
手術療法が必要となる場合、それは通常、薬物療法でコントロールできない重症例や、長期間の炎症によって大腸に発生した異変(例えば癌化)への対処のためです。
全大腸を摘出する全大腸切除術や、炎症がある部分のみを切除する部分的大腸切除術などがあります。
大腸を全て摘出した際には、イレオストーマを造設することで体外に排泄口を設けるか、イレアルポーチ・アナル吻合(IPAA)という手術で直腸の機能を再現することも可能です。
どの手術方法を選択するかは、病気の進行度、患者さんの一般状態、生活様式など様々な要素を考慮して決定されるべきです。
6. 潰瘍性大腸炎患者の生活の質の向上
潰瘍性大腸炎に罹患している方は、日々さまざまな困難に直面されていることでしょう。
この疾病は慢性的な症状を伴い、食事や日常生活、そして社会活動にも大きく影響します。
しかし、適切なサポートと疾患理解があれば、患者さんの生活の質(QOL)を大幅に向上させることができるのです。
今回は、潰瘍性大腸炎を抱えながらも、豊かな生活を送るためのポイントを3つの側面から掘り下げていきます。
6.1. サポート体制と患者コミュニティ
潰瘍性大腸炎の患者さんが積極的な人生を送るためには、まずしっかりとしたサポート体制が必要です。専門的な医療スタッフによる継続的な治療はもちろんのこと、心のケアも重要です。
事実、病院やクリニックには、精神面でのサポートを提供するカウンセラーや社会福祉士もいるため、積極的にこれらのリソースを利用することが推奨されています。
また、同じ疾患を抱える人たちのコミュニティに参加することも、精神的な安定に寄与します。患者同士で情報交換をしたり、経験を共有することで、孤独感を軽減し、前向きな気持ちを保つ手助けになります。
オンラインフォーラムや患者会のイベントなど、多様な形で交流の場が提供されていますので、自らのライフスタイルに合わせて利用していくと良いでしょう。
6.2. 疾患管理とメンタルヘルス
慢性疾患を持つ上でメンタルヘルスの管理は非常に重要です。
潰瘍性大腸炎を適切にコントロールしながらも、精神的ストレスを軽減することは、総合的な治療の成功に繋がります。ストレスは症状を悪化させることがあるため、リラクゼーション技法や正しいストレスマネジメントを学ぶことが肝要です。
また、定期的に専門家によるカウンセリングを受けることで、問題や不安を話し、心理的なバランスを保つことも大切です。
メンタルヘルスの悪化は治療の遵守を難しくするだけでなく、日々の活動にも悪影響を及ぼすため、定期的なセルフケアを心掛けることが、病との共生には必須と言えるでしょう。
6.3. 旅行や仕事への挑戦
潰瘍性大腸炎と診断されてからの旅行や就労は、多くの不安や心配事を抱えるものです。
しかし、症状を適切にコントロールする方法や必要な準備を行えば、これらの挑戦は決して不可能なものではありません。
旅行時には事前に病院や診療所の所在地を調べておくと安心ですし、必要な医薬品や補助グッズを携帯しておくことも重要です。
また、仕事においては、疾患について理解のある職場環境を選ぶことが望ましく、場合によっては時短勤務やリモートワークなどの柔軟な就労形態を活用することが成功のカギとなります。周りの理解を得ながら疾患と向き合うことで、働く喜びや充実感を感じられるでしょう。
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京都第一日赤に向かいました。
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3ヶ月寝たきり生活を30歳そこそこで経験しても尚、
病気は再燃ばかりの低空飛行・いつもいつもトイレが生活の中心。
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定期的に救急外来にお世話になる始末でした。
潰瘍性大腸炎歴が20年を超え、
薬を服用する度に感じる胃の痛みに
大腸癌・胃潰瘍の悪性化などのキーワードが頭をよぎり、
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やっぱり私、UCね 笑
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お問い合わせ
アクセス
店舗名 | 大人と子どもの鍼灸院 鍼助 |
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住所 | 〒464-0802 愛知県名古屋市千種区星が丘元町14−71 2F |
電話番号 | 090-2921-6034 |
定休日 | 火・土・祝日 |
営業時間 | 9:00~20:00 |
執筆者:井上裕子|Yuko Inoue
経歴
鍼灸師・国家資格取得
研修生として母校併設の鍼灸院で研鑽を重ねる
女性専門の鍼灸院「鍼助」開院
地域に密着したお灸教室を開催
Instagramで潰瘍性大腸炎に関する情報を発信しています