突発性難聴と耳鳴りの違いとは?|名古屋市星ヶ丘駅徒歩2分 大人と子供の鍼灸院 鍼助
突発性難聴と耳鳴りの違いとは?
公開日:2025年1月21日

突発性難聴と耳鳴り

突発性難聴や耳鳴りは、私たちの生活の質を大きく損なう可能性がある病状です。
突然の聴力低下や持続的な耳鳴りは、日常生活や仕事に大きな支障をきたすだけでなく、心理的なストレスをも引き起こすことがあります。
この記事では、それぞれの症状や原因、治療法について詳しく解説するとともに、予防のためのポイントについてもご紹介します。
それぞれの症状の違い
突発性難聴と耳鳴りは、似たような症状に見えることもありますが、実際には異なる病態であり、原因や対処法も異なります。
それぞれの特徴を正しく理解することが重要です。
突発性難聴とは
突発性難聴は、ある日突然、片方の耳が聴こえなくなる病気です。通常、症状は急激に現れ、数時間から数日にわたって進行します。原因が特定されることは少なく、適切な治療を受けないと永続的な聴力低下を招く可能性があります。
突発性難聴の症状
- ・突然の聴力低下(片耳の場合が多い)
- ・耳鳴りを伴う場合が多い
- ・めまいや平衡感覚の異常を感じることも
- ・耳が詰まったような感覚
これらの症状は、日常生活において非常に大きなストレスとなり得ます。早期に専門医の診断を受けることが重要です。
突発性難聴の原因

突発性難聴の原因は明確には解明されていませんが、以下のような要因が関与している可能性があります。
- ・ウイルス感染:風邪やインフルエンザなどの後に発症することがあります。
- ・血流障害:内耳への血流が妨げられることで発症する場合があります。
- ・ストレス:過剰なストレスが原因となることもあります。
- ・自己免疫疾患:自己免疫反応が内耳に影響を及ぼすことがあります。
耳鳴りとは
耳鳴りは、外部から音がないにもかかわらず、耳の中で音が鳴っているように感じる症状です。
音の種類や大きさは人それぞれで、「キーン」「ザーッ」といった高音や低音が聞こえることが一般的です。
耳鳴りは単独で発症する場合もありますが、他の病気の症状として現れることもあります。
耳鳴の症状
- ・持続的または断続的な音が聞こえる
- ・高音や低音、鈴の音、風の音など個人差がある
- ・会話や集中力に影響を与える
- ・場合によっては不安感や睡眠障害を引き起こす
耳鳴の原因
耳鳴りの原因は多岐にわたりますが、主に以下が挙げられます。
- ・加齢による聴力の低下
- ・大音量の音楽や騒音による耳への負担
- ・ストレスや疲労
- ・血流障害や内耳の異常
- ・他の疾患(突発性難聴やメニエール病など)
突発性難聴の治療について

突発性難聴の治療は、早期に開始するほど効果が高いとされています。以下は主な治療法です。
- ・薬物療法:ステロイド薬が一般的に使用され、内耳の炎症や免疫反応を抑える効果があります。血流を改善する薬剤も併用されることがあります。
- ・高気圧酸素療法:特殊な装置を使用して酸素を高圧で供給し、内耳への血流を改善する方法です。
- ・生活習慣の改善:十分な睡眠を確保し、ストレスを軽減することが治療効果を高めるとされています。
耳鳴りの治療について

耳鳴りの治療は、症状の緩和を目指して行われます。
生活指導
耳鳴りの原因の一つである血流不足に対し、鍼灸は血管を刺激することで酸素や栄養の供給を増やします。この働きにより、内耳の機能が正常化され、耳鳴りの緩和が期待できます。
また、鍼灸は老廃物の排出を促進するため、耳周囲のリンパの流れを改善する効果もあります。
- ・規則正しい生活を送り、睡眠の質を向上させる
- ・ストレス管理やリラクゼーション法(ヨガや瞑想など)を取り入れる
- ・バランスの良い食事を心掛ける
- ・禁煙や適度な飲酒を心掛ける
薬物療法
- ・音響療法:耳鳴りをカバーするための専用の音を使用し、脳が耳鳴りを意識しないように訓練します。
- ・カウンセリング:心理的なサポートを通じて耳鳴りへの対処法を学びます。
- ・リラクゼーション療法:体全体の緊張を緩和し、耳鳴りの軽減を図ります。
突発性難聴や耳鳴りを防ぐために

日常生活の中で以下のような習慣を取り入れることで、突発性難聴や耳鳴りの発症リスクを軽減できます。
- ・耳を守る:大音量の音楽や騒音を避け、必要に応じて耳栓を使用する。
- ・ストレス管理:リラクゼーション法や趣味を楽しむ時間を持つ。
- ・健康的な生活習慣:十分な睡眠、バランスの良い食事、適度な運動を心掛ける。
- ・定期的な健康診断:聴覚や血圧の状態をチェックし、異常があれば早めに対処する。
早期の対策と予防で、健康な耳を保ち、日々の生活をより快適に過ごしましょう。
当院の治療方法

当院では、患者様の普段の生活スタイル、睡眠時間、日常のストレス、症状が現れた時期の直近の生活状況など、多角的な情報と具体的な症状を最初に詳しくお伺いします。そのため、初診時は30分ほどお時間を長めに頂戴しております。

その後、
- お身体の冷え
- 舌の状態・脈の状態
- 耳につながる首、肩の筋肉緊張
- 背中の強張り
がないか患者様のお身体を診察いたします

患者様の体格、年齢、体力に合わせた鍼やお灸を用い、1〜3の症状改善を組み合わせながら、内耳の循環障害を改善するための生理学的・解剖学的アプローチを行います。
また、同時に東洋医学的な観点からも治療を進めてまいります。
耳鳴り改善への総合アプローチ

解剖学・生理学的なアプローチ
1.耳周辺の血液循環の改善
- 耳の周囲にある血管の流れをスムーズにし、耳鳴りなどの症状を和らげます。
2.耳の周囲および頚肩部の筋緊張の緩和
- 頚部や肩の筋肉の緊張をほぐし、耳や頭部へのストレスを軽減します。
東洋医学的アプローチ
1.全身の自律神経の調整
- 東洋医学では、自律神経のバランスを整えることで、耳鳴りや体の不調を改善します。
2.腎虚・陰虚・肝実などの東洋医学的な見立てに基づく経絡治療
- 腎虚:腎のエネルギー不足が原因で、精力減退や耳鳴り、めまい、冷え、むくみなどの症状が現れます。特に女性は35歳、男性は40歳以降に多く見られます。
- 陰虚:体の潤いをもたらす「陰」のエネルギーが不足し、虚熱が生じることで耳鳴りを引き起こします。特に40代以降に多く見られます。
- 肝実:強いストレスや怒りにより肝の働きが乱れることで、耳鳴りが発生します。特に受験生や働き盛りの方、感情の起伏が激しい方に多く見られます。
自宅での養生セルフケアの指導と練習

- 内耳の循環を改善し、自律神経を整えるセルフケア
日常的にご自宅でできるセルフケアをお伝えします。内耳の血流を良くし、自律神経を安定させる方法です。
- ・セルフマッサージ
- ・呼吸法
- ・リラックス法
日々の養生と健康管理にお役立てください。
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お問い合わせ
アクセス
店舗名 | 大人と子どもの鍼灸院 鍼助 |
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住所 | 〒464-0802 愛知県名古屋市千種区星が丘元町14−71 2F |
電話番号 | 090-2921-6034 |
定休日 | 火・土・祝日 |
営業時間 | 9:00~20:00 |

執筆者:井上裕子|Yuko Inoue
経歴
鍼灸師・国家資格取得
研修生として母校併設の鍼灸院で研鑽を重ねる
女性専門の鍼灸院「鍼助」開院
地域に密着したお灸教室を開催
Instagramで潰瘍性大腸炎に関する情報を発信しています