潰瘍性大腸炎における食事の重要性|名古屋市星ヶ丘駅徒歩2分 大人と子供の鍼灸院 鍼助
潰瘍性大腸炎における食事の重要性
公開日:2024年7月26日
潰瘍性大腸炎とは、慢性的な炎症を伴う病態であり、食生活が直接的に病状に影響を及ぼすこともあります。そのため、適切な食事管理が症状のコントロールに非常に重要です。
この記事では、潰瘍性大腸炎の症状を悪化させる可能性のある避けるべき食材とその理由、そして効果的な食事療法について詳しく解説します。
1. 潰瘍性大腸炎とは?
潰瘍性大腸炎は、主に大腸に生じる慢性的な炎症疾患です。その特徴は、大腸内に炎症と潰瘍が発生することにあります。
原因はまだ完全に解明されておらず、患者さんの生活習慣や遺伝的要素、免疫系の異常などが影響するとされています。
この病気に見舞われると、腹痛や下痢、血便などの症状に悩まされ、日常生活にも多大な支障をきたすことがあります。
食事と潰瘍性大腸炎の関連は深く、多くの場合、食事療法が治療の一環として行われます。
患者さんごとに症状の重さや適した食事内容が異なるため、医師や栄養士と密に連携し、適切な食生活を送ることが重要となります。
こちらで解説していますので
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「絶対に知っておくべき
潰瘍性大腸炎の基本情報解説」
2. 潰瘍性大腸炎の治療と食事療法について
潰瘍性大腸炎の治療は、基本的には薬物療法と食生活を含めた生活習慣の改善の両面から行います。
食事療法とは、特定の栄養素を制限したり、摂取量を増やしたりすることで病態を管理し、症状を改善する治療法です。
2.1. 食事療法の目的と潰瘍性大腸炎における役割
食事療法の主な目的は、栄養バランスを整え、疾患に起因する症状や合併症を軽減することです。
食事療法を通じて、腸の負担を減らしつつ、必要な栄養を十分に摂取することが、治療において非常に重要となります。
病気が活発な状態(活動期)の際は、消化が容易で栄養が豊富な食材が選ばれます。
また、摂取する食物繊維の量や種類を調節することで、腸内環境を改善し、炎症の抑制を図ります。
2.2. 医師と栄養士による食事療法の立案
食事療法は一人ひとりの患者に合わせてカスタマイズされる必要があり、その立案には専門的な知識が求められます。
このため、医師や栄養士などの専門家が協力し合い、患者の現在の病状や栄養状態、食生活の好みなどを詳細に評価した上で、個別の食事療法を作成します。
食事療法の立案においては、患者の体重や血液検査の結果に基づいて、必要なカロリー量や栄養素を計算し、食材の選定から食事計画までを綿密に行います。
十分な栄養面のサポートを受けつつ、潰瘍性大腸炎の症状を和らげるための食事療法が進められます。
2.3. 管理された食生活の効果
適切に管理された食生活を続けることで、潰瘍性大腸炎の患者は症状の軽減を体験できることが期待されます。
食事療法によって炎症が和らぎ、腸内での栄養吸収が促進される結果、全体的な体調改善へと繋がります。
さらに、継続的な症状管理が日常生活の質の向上をもたらし、精神的な安定にも寄与します。
食生活の改善は、潰瘍性大腸炎をはじめとする様々な消化器疾患に有益な効果が認められています。
しかしながら、食生活だけに頼るのではなく、適切な医療的なサポートを受けながら、総合的な症状管理を行うことが重要でしょう。
2.4. 潰瘍性大腸炎に効果的な食事療法
潰瘍性大腸炎に効果的な食事療法としては、主に低残渣食、低FODMAP食、抗炎症食の3つが挙げられます。
まず、低残渣食は消化しやすい食品を中心に摂取し、消化器官の負担を減らすことを目的としています。
これにより、繊維質や脂肪分を控えることで症状の悪化を防ぎます。
具体的には、精製穀物や調理された野菜、皮をむいた果物、低脂肪のタンパク質、乳糖フリーの乳製品などが推奨されます。
次に、低FODMAP食はガスや膨満感を引き起こす発酵性オリゴ糖、二糖類、単糖類およびポリオールを避けることを目的としています。
これにより、消化不良や腸内ガスの生成を抑え、症状を軽減することができます。
推奨される食品としては、低FODMAP野菜や果物、乳糖フリーの乳製品、鶏肉や魚などのタンパク質が含まれます。
最後に、抗炎症食は体内の炎症を抑える食品を中心に摂取します。
抗酸化物質やオメガ3脂肪酸が豊富な食品が推奨され、これにより炎症反応を緩和し、症状の改善が期待されます。
具体的な食品例としては、サーモンやサバなどの魚、アーモンドやクルミなどのナッツと種子、ベリー類や緑黄色野菜、エクストラバージンオリーブオイルが挙げられます。
これらの食事療法を実践することで、潰瘍性大腸炎の症状を効果的に管理し、生活の質を向上させることができます。
ただし、潰瘍性大腸炎の症状や反応は個人によって異なるため、食事療法も個別に対応する必要があります。
症状が出る食品を特定するために、食事日記をつけることが役立ちます。
また、専門の医師や栄養士と相談し、最適な食事プランを作成することが重要です。
潰瘍性大腸炎と上手に付き合うためには、食事の選択が非常に重要であり、避けるべき食材を知り、自分の体調に合った食事を心がけることで、症状の管理が容易になります。
常に医師や栄養士と相談しながら、自分に最適な食事プランを見つけていきましょう。
3. 潰瘍性大腸炎の食生活で注意するポイント
潰瘍性大腸炎の食事は、病状に応じて異なるアプローチが必要です。
「活動期」と「寛解期」では、それぞれ注意点があります。
「活動期」と「寛解期」の症状に合わせて、食事内容を決める必要があります。
3.1. 活動期の食事
活動期には炎症が強いため、以下の点に留意した食事を摂ることが重要です。
- 油を多く使った料理(揚げ物や脂肪の多い食品)は避けましょう。
- 刺激物、コーヒー、アルコール類、炭酸飲料、冷たい飲み物、不溶性食物繊維は控えましょう。
- 高エネルギー、高たんぱく、低脂肪、低食物繊維で消化しやすい食事を心がけましょう。
3.2.寛解期の食事
炎症が治まっている寛解期には、厳密な食事制限は不要ですが、以下の点に注意してください。
- 暴飲暴食は避けましょう。
- バランスの取れた食事を心がけましょう。
- 辛い香辛料は控えめにしましょう。
- コーヒーは薄めのものを少量楽しむ程度にし、アルコール類も少量なら許容されますが、カフェインを多く含むものは控えましょう。
3.3. 飲み物に関する注意点
寛解期でも、冷たい飲み物が敏感な方は、常温の飲み物を飲むことをおすすめします。
下痢の時には、スポーツドリンクやりんごジュース、野菜ジュースなど、水分や塩分、カリウムを同時に摂取できる飲み物が良いです。
また、カフェイン摂取について、コーヒーには紅茶の約2倍のカフェインが含まれており、飲むなら食後に薄めたものを少量楽しむのが良いです。
一方、紅茶や日本茶、ウーロン茶、番茶、ほうじ茶はカフェイン含有量が少なく、あまり神経質になる必要はありませんが、個人差があるため少量でも刺激になる場合があるので注意が必要です。
潰瘍性大腸炎の管理には、病状に応じた適切な食事と飲み物の選択が重要です。
4. 潰瘍性大腸炎患者が避けるべき食材とその理由
4.1.高脂肪食品
高脂肪食品は消化を困難にし、大腸に負担をかけるため、炎症を引き起こす可能性があります。
脂肪の多い食事は腸内の消化速度を遅らせ、ガスや膨満感を引き起こします。
<具体例>
- 揚げ物:フライドチキン、フライドポテト、天ぷら
- 高脂肪の肉類:ベーコン、サーロインステーキ、ラム肉
- 乳製品:高脂肪チーズ、バター、生クリーム
- 菓子類:クロワッサン、デニッシュ、ドーナツ
4.2.乳製品
潰瘍性大腸炎の患者の中には、乳糖不耐症の人が多く、乳製品の摂取は腹部膨満感や下痢を引き起こすことがあります。
乳糖不耐症でない場合でも、乳製品は大腸に刺激を与える可能性があります。
<具体例>
- 牛乳:全脂肪牛乳、低脂肪牛乳
- チーズ:チェダー、モッツァレラ、ブルーチーズ
- アイスクリーム:バニラ、チョコレート、ストロベリー
- 乳製品・ヨーグルト:加糖ヨーグルト、フルーツ入りヨーグルト
4.3.高繊維食品
高繊維食品は消化に時間がかかり、大腸に負担をかけることがあります。
特に症状が悪化している時期には、繊維質の摂取を控えることが推奨されます。
<具体例>
- 全粒穀物:全粒パン、玄米、オートミール
- 生野菜:ブロッコリー、キャベツ、セロリ
- 果物の皮:リンゴの皮、梨の皮
- 豆類:レンズ豆、黒豆、ひよこ豆
4.4.ガスを生成する食品
ガスを生成する食品は腹部膨満感やガスを引き起こし、不快感を増大させます。
これにより、大腸への負担が増し、症状が悪化することがあります
<具体例>
- 炭酸飲料:ソーダ、炭酸水、エナジードリンク
- アブラナ科野菜:ブロッコリー、キャベツ、カリフラワー、ブリュッセルスプラウト
- 豆類:レンズ豆、インゲン豆、エンドウ
- その他:玉ねぎ、ガーリック、リンゴ
4.5.香辛料の強い食べ物
香辛料の強い食べ物は大腸を刺激し、炎症を悪化させる可能性があります。
特に辛い食べ物は、胃腸の内壁を刺激し、症状を増強させることがあります。
<具体例>
- 辛いカレー:インドカレー、タイカレー
- ホットソース:タバスコ、サンバル、シラチャソース
- 唐辛子:ハラペーニョ、ハバネロ、カイエンペッパー
- エスニック料理:キムチ、四川料理
4.6.加工食品
加工食品には添加物や保存料が含まれており、これらは消化器官に負担をかけることがあります。
また、高塩分や高脂肪含量も症状の悪化に寄与する可能性があります。
<具体例>
- スナック菓子:ポテトチップス、クラッカー、プレッツェル
- インスタント食品:インスタントラーメン、即席スープ、フリーズドライ食品
- 加工肉:ハム、ソーセージ、サラミ
- 冷凍食品:冷凍ピザ、冷凍ディナー
4.7.アルコール
アルコールは消化器系を刺激し、症状を悪化させることがあります。
アルコールは胃酸の分泌を増やし、腸内環境を乱すため、潰瘍性大腸炎の患者には避けるべきです。
<具体例>
- ビール:ラガー、エール、スタウト
- ワイン:赤ワイン、白ワイン、スパークリングワイン
- 蒸留酒:ウイスキー、ウォッカ、ジン
- カクテル:マルガリータ、モヒート、ピニャコラーダ
5.不規則な食生活が及ぼす影響
5.1. 不規則な食生活が及ぼす影響
現代社会における忙しさは、不規則な食生活をもたらすことがあります。
ヘルシーな食習慣が強調される一方で、ファストフードや加工食品の摂取が増え、このような食生活が潰瘍性大腸炎のリスクを高めると言われています。
食品添加物や保存料が腸内環境に与える影響も指摘されており、バランスの取れた食事の重要性が認識されています。
また、食物繊維の不足や過剰な糖質摂取も腸の健康を損ねる可能性があるため、日々の食事選びがプリベンティブ・ヘルスケアのカギを握っているのです。
5.2. 腸内環境と炎症
人の腸内には多種多様な菌が存在し、そのバランスが健康を維持するうえで極めて重要です。
研究によると、潰瘍性大腸炎の患者は腸内の細菌叢に特定の変化が見られることがしばしば報告されています。
健康な腸内環境を損ねることが、炎症の誘発につながりやすく、結果として病気の発症や進行に影響を与えることがあります。
善玉菌を増やす食事やプロバイオティクスの摂取も、腸の状態を改善する方法として注目されています。
腸内環境を整えることは、慢性的な炎症を軽減し、潰瘍性大腸炎の管理にも寄与します。
6.鍼灸院 鍼助での食事サポートについて
潰瘍性大腸炎患者の食事について、病院では具体的な食事の指導がない場合が多く、患者さんの多くは以下の問題を抱えています。
- ◆食事は自分なりに気をつけるしか方法がない
- ◆先生に相談する機会がない
- ◆ネットの情報量が多くて混乱している
- ◆食事改善のモチベーションが続かない
鍼助では潰瘍性大腸炎の寛解期誘導治療には「食」と「セルフケア」が大切と考えており、3つの柱で患者さんの食事をサポートしています。
- ①治療体験と食事・セルフケア指導
潰瘍性大腸炎の治療を受ける全ての患者様に治療体験をお受け頂き、院長が次のご説明をいたします。
- ✔️腸の炎症の原因となりうる避けるべき食材
- ✔️腸の炎症を鎮めるために積極的に摂取していただきたい食材
- ②トリートメントコーディネーター
栄養士であるトリートメントコーディネーターと近くのカフェにてゆっくり1時間半のカウンセリングをお受けいただき、日常生活や食事についてのヒアリングをおこないます。
より具体的な食事のご提案や指導をさせていただきますので、ご不安なことや、知りたいことをどんどんご質問ください。 - ③LINEサポート
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鍼灸院 鍼助での治療法
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栄養士・健康管理士
今野 裕子
全大腸型・2022年鍼助鍼灸治療にて寛解機維持。2児の母。
UCセルフケアで、意外にいろいろな壁に当たります。
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・免疫力を高める鍼灸(免疫力を上げ、薬が効く体・減薬可能な身体を作る)
・潰瘍性大腸炎鍼灸(大腸壁の血流を上げ細胞の治癒を促進させる)
・自律神経を整える鍼灸(ステロイドによる不眠にも対応します)
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渋々行った肛門科ですぐに紹介状を書かれ
京都第一日赤に向かいました。
まだ古く薄暗かった病院のトイレで検査の後、
不安で泣いたのを覚えています。
最初はペンタサが良く効きましたが、すぐに再燃。
その後は注腸ステロイド(ステロネマ)を繰り返し
長期に渡り使いました。
ストロイドによる大腿骨骨頭壊死で
3ヶ月寝たきり生活を30歳そこそこで経験しても尚、
病気は再燃ばかりの低空飛行・いつもいつもトイレが生活の中心。
薬の副作用で、膣カンジダ・胆石・帯状疱疹・大腿骨骨頭壊死…
次々に病気になりました。
薬で胃が荒れ、30代後半からは
定期的に救急外来にお世話になる始末でした。
潰瘍性大腸炎歴が20年を超え、
薬を服用する度に感じる胃の痛みに
大腸癌・胃潰瘍の悪性化などのキーワードが頭をよぎり、
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当院は他院とどう違いますか?
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お問い合わせ
アクセス
店舗名 | 大人と子どもの鍼灸院 鍼助 |
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住所 | 〒464-0802 愛知県名古屋市千種区星が丘元町14−71 2F |
電話番号 | 090-2921-6034 |
定休日 | 火・土・祝日 |
営業時間 | 9:00~20:00 |
執筆者:井上裕子|Yuko Inoue
経歴
鍼灸師・国家資格取得
研修生として母校併設の鍼灸院で研鑽を重ねる
女性専門の鍼灸院「鍼助」開院
地域に密着したお灸教室を開催
Instagramで潰瘍性大腸炎に関する情報を発信しています