潰瘍性大腸炎の初期症状から対策まで詳しく紹介

公開日:2024年5月20日

潰瘍性大腸炎の初期症状から対策まで詳しく紹介

消化器系の疾患のひとつに、潰瘍性大腸炎があります。
この記事では、その初期症状から進行症状、診断方法、予防と対策、治療法について詳しく紹介します。

潰瘍性大腸炎は、適切な知識と対応で日常生活に大きな変化をもたらす可能性があります。
患者さん自身や家族のサポートの仕方についても触れていきましょう。

目次

1. 潰瘍性大腸炎の基本知識

トイレットペーパーとトイレに長時間

潰瘍性大腸炎とは、腸管、特に大腸の内側の粘膜に慢性的な炎症が生じる疾患です。
これにより、下痢や腹痛、血便などの症状が長期間にわたって続くことがあります。

また、患者さんの年齢や生活習慣によって症状の出方には個人差があるのです。
潰瘍性大腸炎の診断は、症状の報告だけでなく、血液検査や内視鏡検査といった医学的な検査を通じてなされます。

疾患の性質上、現在のところ完治する治療法は確立されておらず、症状のコントロールと日常生活での再燃予防が重要となります。

1.1. 潰瘍性大腸炎とは一体何か

潰瘍性大腸炎は、免疫関連の慢性炎症性疾患の一つです。
この病気になると、大腸の内側が赤くただれたり、傷つくことがあります。

最も特徴的な症状は、慢性的な血便と下痢で、中には腹痛や体重減少を経験する方もいらっしゃいます。
疾患の進行によっては、発熱や疲労感など、体全体に影響を及ぼすことも少なくありません。

病状は、寛解と再燃を繰り返すことが多く、患者さんの生活に多大な影響を及ぼします。

1.2. 疾患を引き起こす主な要因

潰瘍性大腸炎の発症原因は明らかになっていませんが、免疫系の異常反応が関わっているとされています。健康な人では、免疫系は外来の細菌やウイルスを攻撃しますが、潰瘍性大腸炎を抱えている方では、この免疫系が体内の正常な細胞や組織を攻撃してしまうのです。

また、遺伝的な要素や環境要因も、発症に影響を与えている可能性が指摘されています。
喫煙や摂取する食物、感染症なども、疾患の活性化に関与していると考えられているのです。

1.3. 潰瘍性大腸炎の進行過程

潰瘍性大腸炎の進行は個人差が大きく、全患者に同じパターンが見られるわけではありません。
しかし、一般的な流れを見ると、初期段階では軽度の症状が現れ、徐々に悪化する傾向があります。

慢性の炎症が大腸の内側に継続していることで、粘膜に潰瘍や炎症が生じ、これが症状の悪化やこれ以上の合併症を引き起こす原因となります。

疾患が進行すると、大腸がんといった重大な合併症につながるリスクも高まるため、早期の診断と治療が重要です。


潰瘍性大腸炎の基本情報
潰瘍性大腸炎の基本情報は
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「絶対に知っておくべき
潰瘍性大腸炎の基本情報解説」


2. 初期症状に気をつけよう

潰瘍性大腸炎の初期症状

潰瘍性大腸炎は、初期段階では症状が軽微なことが多く、見過ごされがちです。
しかし、下痢や腹痛、血便などの兆候が現れることがあります。

これらのサインを早期に察知し、適切な医療機関を受診することが、重篤化を防ぐために非常に重要になります。初期症状を見逃さず、自己管理と医療の専門家の助言をもとに、日常生活での対策を心がけることが求められます。

それにはまず、潰瘍性大腸炎がどのような病気で、どんな初期症状があるのかをしっかりと理解することが大前提になります。

2.1. 下痢というサインを見逃すな

潰瘍性大腸炎の初期症状としてよく見られるのが、下痢です。
多くの場合、通常の食事やストレスが原因で一時的に起きることがありますが、繰り返しながら持続するような下痢は、潰瘍性大腸炎のサインとして認識するべきです。

潰瘍性大腸炎における下痢は、大腸の内側の炎症によるもので、時には粘血便が伴うこともあります。
これらの症状が見られたら、早急に医療機関を受診し、適切な診断を受け、管理することが不可欠です。
また、病状の悪化を防ぐためにも、食生活や生活習慣の見直しを積極的にする必要があります。

2.2. 腹痛が示す潰瘍性大腸炎の可能性

潰瘍性大腸炎の初期症状の一つに、腹痛があります。
これは大腸の内部に潰瘍や炎症が形成されることで引き起こされる痛みで、その程度や場所は個人によって異なります。

腹部の何処かで突発的な痛みを感じたり、食後にいつも痛むといった症状がみられた場合、潰瘍性大腸炎を疑い、医師の診断を受けることが必要です。

炎症が原因の腹痛は、放置すればするほど悪化する恐れがあり、場合によっては急な病状悪化に直面することもありますので、早期の対応が求められます。

2.3. 血便と炎症の関係性

大腸における潰瘍や炎症が原因で、排便時に血が混じる血便が観察されることがあります。
これは潰瘍性大腸炎の初期の典型的なサインの一つです。

血便は、大腸内部の炎症部位から血液が漏れることによって起こります。
見た目に明らかな赤い血がある場合もあれば、潜血によって通常より暗い色をしている場合もあります。

このような症状が見られたら、ただちに医療機関へ相談することが重要です。時には潰瘍性大腸炎以外の疾患が原因のこともあるため、正確な診断と適切な治療が必要になります。

3. 進行する潰瘍性大腸炎の症状

進行性の潰瘍性大腸炎

潰瘍性大腸炎は長く続く煩わしい症状を伴うことが多い病気です。
初期症状の段階を過ぎると、多くの患者さんは症状の進行に苦しむことになります。

なかでも、下痢や腹痛、そして血便は患者さんが日常生活で遭遇する主要な問題です。
症状が進むと、患者さんは体力の低下や栄養吸収の障害に悩まされることもあるので、病状の管理と治療が重要となります。

3.1. 持続する下痢のリスク

潰瘍性大腸炎の患者さんが経験する持続する下痢は、日常生活に大きな支障をきたします。
この下痢にはそう簡単に収束の兆しが見られないことが特徴です。
下痢の継続は脱水症状や栄養不足を引き起こす可能性があり、患者さんの体力をみるみるうちに奪っていきます。
さらに、ほかの症状を悪化させる原因にもなるため、適切な対処法を見つけることが治療の鍵となります。

3.2. 長期間にわたる出血への対処

続いて問題となるのが、潰瘍性大腸炎患者さんに見られる長期間にわたる出血です。
大腸からの出血は、血便として現れることが多く、栄養状態をさらに悪化させる恐れがあるのです。

この出血を効果的にコントロールするためには、まず診断を正確に行い、炎症を抑える治療を続けることが求められます。

3.3. 重篤化する腹痛の警告信号

潰瘍性大腸炎の症状の中で、特に注意したいのが腹痛です。
これは炎症が悪化し、腸の壁に深刻な影響を及ぼしている警告信号の可能性があります。

重篤なケースでは、腹膜炎などの合併症に至るリスクも指摘されています。
つきまとう腹痛には早急に対応する必要があり、痛みの原因を特定し、治療方針を確立することが大切です。

4. 診断方法とは

 大腸内視鏡

潰瘍性大腸炎を正確に診断するためには、様々な医療行為が必要になります。
初期症状が現れた時点で適切な診断を受けることは、治療方針を決定し、症状の悪化を防ぐために非常に重要です。

診断方法には、症状の観察から血液検査、内視鏡検査などがあります。
これらの検査を通じて、炎症の程度や大腸の損傷の状態を評価し、潰瘍性大腸炎かどうか、また他の消化器疾患との鑑別を行います。

4.1. 専門医による潰瘍性大腸炎の診断プロセス

潰瘍性大腸炎の診断プロセスは、患者さんの症状を詳細に聞き取ることから始まります。
その後、実際の身体的な検査が続き、診断のための様々な検査に進みます。

通常、専門医は患者さんの病歴や家族歴についても細かく確認することになります。
患者さんの症状や全身の状態を把握したうえで、血液検査や便の検査、さらには内視鏡検査といったさまざまな検査を組み合わせて診断に至ります。

こうした一連のプロセスは、潰瘍性大腸炎の疑いがある症状が現れた時、最も信頼できる判断材料を医師に提供するために必須です。
そして潰瘍性大腸炎と診断された場合には、その情報は治療計画を立てる基盤となるのです。

4.2. 必要な血液検査とその意義

潰瘍性大腸炎を診断する際の血液検査には、いくつかの目的があります。
まず、炎症の指標となるCRP(C反応性タンパク)や赤血球沈降速度などの値を測定することが重要です。

これらの指標が高い場合、体内で炎症が生じている可能性が高く、潰瘍性大腸炎を含めた炎症性の疾患の存在を示唆します。

また、貧血の兆候を調べるための赤血球数やヘモグロビン値のチェック、栄養不足が疑われる場合の栄養状態を知るための各種ビタミンやミネラルの測定も行われます。

これらの検査結果は、患者さんの全体の健康状態を把握し、潰瘍性大腸炎の診断を裏付けるだけでなく、治療法を決定する上でも役立つのです。

4.3. 内視鏡検査による症状の評価

潰瘍性大腸炎において内視鏡検査は、症状の評価に不可欠な手段となります。
この検査には、大腸の内部を直接観察することができる大腸内視鏡が用いられます。

医師はその映像を通じて大腸の内壁の状態を詳しく確認し、炎症、出血、潰瘍などの異常を探します。
検査中には炎症の程度や範囲を評価すると共に、病因を特定するための組織検査(生検)を行うこともあります。

これにより、同じ症状を示す他の疾患と区別したり、治療の効果をモニタリングしたりすることが可能になり、治療戦略の最適化を図ることができるのです。

5. 日常生活でできる予防と対策

日常生活での予防方法食事

潰瘍性大腸炎は、生活習慣と深く関係している病気の一つです。
日頃の何気ない行動や習慣が、症状を悪化させたり、逆に予防につながったりすることもあります。
特に食事内容やストレスレベル、薬の選択と使い方には注意が必要です。

毎日の積み重ねが、健康を左右する重要なポイントになるのです。以下では、そのような日常生活の中でできる実践的な予防と対策について詳しく述べていきます。


潰瘍性大腸炎とストレスの関係性
潰瘍性大腸炎とストレスの関係性は
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「潰瘍性大腸炎とストレスの関係性」


5.1. 食生活の見直しで症状を和らげる

健康的な食生活は、潰瘍性大腸炎の症状を和らげるために非常に重要です。
特に、繊維質の多い食品や辛いもの、脂っこいものは消化に負担をかけやすく、症状を引き起こす危険性があるため、これらを避けることが重要になります。

また、アルコールやカフェインを含む飲料も刺激となりがちなため、こういった飲料の摂取量を減らす工夫が必要です。代わりに、水分を多く含んだ食品や発酵食品を積極的に取り入れ、腸内環境を整えることが推奨されます。この食生活の見直しによって、潰瘍性大腸炎の炎症を抑え、腸の健康をサポートすることが可能になります。

5.2. ストレス管理による炎症の軽減

ストレスは、体調を崩す最大の要因の一つであり、潰瘍性大腸炎においてもその炎症を引き起こす或いは悪化させる原因となり得ます。
病状の改善を図るためには、自身のストレスレベルを把握し、日常的にコントロールすることが不可欠です。

リラクゼーション技術を用いた深呼吸や瞑想、ヨガなどの穏やかな運動はストレス緩和に効果があります。また、趣味やアートセラピー、音楽を聞くこと等が精神的なバランスを保ち、症状の軽減に繋がります。

日々意識してリラックスする時間を確保し、ストレスをコントロールする習慣を身につけることが、症状を和らげる上で非常に重要となるのです。

5.3. 正しい薬の使用と管理

潰瘍性大腸炎の治療には様々な薬が用いられますが、これらは症状を抑えたり、炎症を軽減する働きがあります。
正しく薬を使用することは、潰瘍性大腸炎の予防や対策としても極めて重要です。
医師の指示に従い、処方された薬を適切な量とタイミングで服用しましょう。

また、サプリメントを利用する場合も、医師に相談してから適切なものを選ぶことが望ましいです。
自己判断での薬の乱用や、不適切な管理は症状を悪化させる恐れがあるため、十分に注意が必要です。

質の良い日々の生活を送る上で、薬の正しい使用と管理は、健やかな体を維持するための鍵となります。

6. 早期治療と症状緩和

早期治療

潰瘍性大腸炎の把握と早期治療は、重大な後遺症を防ぐだけでなく、日々の生活の質を保つためにも極めて重要です。
初期段階での的確な治療が行えば、炎症が拡がるリスクを抑え、症状の緩和が可能となる場合が少なくありません。

治療方法は症状の程度や個人の体調によって変わりますが、早期発見した場合の治療は、薬物療法、手術、支持療法など多角的にアプローチできる選択肢があります。

この章では、潰瘍性大腸炎における早期治療の方法と症状緩和へのアプローチについて、具体的に解説していきます。

6.1. 有効な薬物療法のオプション

潰瘍性大腸炎の早期治療で主に用いられる薬物には、抗炎症薬や免疫調節剤、生物学的製剤などがあります。

これらは、大腸内の炎症を抑え、症状を緩和するために有効なのですが、患者さんの状態や症状の重さに応じて適切な薬が選ばれます。

たとえば、軽度の炎症であれば5-アミノサリチル酸(5-ASA)製剤がよく処方されますし、より重い場合にはステロイド剤が使用されることもあります。

生物学的製剤は、特定の炎症を起こす物質をターゲットにして作用するため、重症の患者さんにとっては特に有望な治療オプションとなっています。

薬物療法の選択には、副作用や長期的な健康への影響も加味されるため、担当医としっかりと相談しながら決めることが大切です。

6.2. 手術が必要なケースとその時期

潰瘍性大腸炎の治療において手術が必要となるケースには、薬物療法で十分な効果を得られない重症例や合併症が発生した場合などがあります。

長期間にわたるステロイド剤の使用による副作用が懸念されたり、大腸がんへの進行リスクが高まるなど、患者さんの健康を守るために手術が選択されることもあるのです。

大腸を部分的に切除する手術や、炎症が非常に広範囲に及ぶ場合は全摘出が考慮されることもあります。
手術を行うタイミングは、症状の進行具合や患者さんの総合的な体調によって異なり、緊急性が高まる事態であれば迅速な対応が必要になります。

そのため、定期的な検査と医師とのコミュニケーションを欠かさず維持することが、手術への適切な判断とタイミングの決定につながるのです。


潰瘍性大腸炎の合併症と対処法
潰瘍性大腸炎の合併症と対処法は
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「潰瘍性大腸炎の合併症と対処法」


6.3. 支持療法と生活改善アドバイス

潰瘍性大腸炎の治療には、薬物療法や手術以外にも、日常の生活の中で症状を軽減するための支持療法が大切です。

栄養摂取のバランスを見直し、炎症を助長するような食品の摂取を控えること、ストレスをためないような生活習慣を心がけることなどが効果的です。

また、適切な運動によって全身の血行を良くし、免疫機能の維持や向上にも貢献することができます。
医師や栄養士などの専門家のアドバイスを参考にしながら、患者さん一人ひとりに合った生活改善プランを立てることが、症状の緩和と健康維持につながるのです。

7. 合併症を知る

合併症

潰瘍性大腸炎は、大腸に潰瘍や炎症が生じる疾患であり、その病態は日常生活に影響を及ぼすことはもちろんのこと、治療を行なわない場合にはさまざまな合併症を引き起こすリスクがあります。

これらの合併症には、消化器系だけでなく、他の身体システムに及ぶものも存在し、長期間の炎症が慢性的な問題につながることも少なくありません。

そのため、潰瘍性大腸炎と診断された際には、病状や治療法だけでなく、将来発生するかもしれない合併症についても理解し、適切な対処を心がけることが非常に重要であるのです。

7.1. 潰瘍性大腸炎による合併症の一覧

潰瘍性大腸炎による合併症は多岐にわたりますが、代表的なものには栄養不良、脱水症状、重症の腸炎、狭窄や穿通、さらには全身に影響する炎症性疾患などがあります。

これらの合併症は、主に炎症の程度や持続期間、病変の範囲によって異なります。
疾患が進行すると、大腸の壁が厚くなったり、炎症が腸の周囲の組織に広がったりすることがあり、これが腸の動きを妨げる腸閉塞や、重症の場合は腸の壁に穴が開く穿孔につながるリスクがあるのです。

それに加えて、肝炎、皮膚病変、関節炎といった炎症反応は、消化器系以外の部位にも生じることが知られています。

これらの合併症は、生命を脅かすこともあり得るため、早めの発見と治療が非常に重要だと言えるのです。

7.2. 腸閉塞と急性重症大腸炎のリスク

急性重症大腸炎は、潰瘍性大腸炎の合併症の中でも特に注意が必要な状態であり、この状態になると大腸の炎症が急激に悪化し、大腸の機能が著しく低下します。

これは、腐敗しやすい状態となり、炎症によって腸の壁が脆弱になることで腸閉塞に至る危険性があり、即時の医療介入が必要な緊急状況となるのです。

腸閉塞は、消化内容物が腸を通過できなくなることで起きるもので、激しい腹痛、吐き気、嘔吐、便秘などの症状を引き起こします。

これらは日常生活の質を大きく阻害するだけでなく、時には命に関わる状況を引き起こすため、定期的な診断と早期の介入が必要なのです。

7.3. 長期的な影響としてのがん発生リスクの理解

潰瘍性大腸炎を長期間患うことで、大腸がんのリスクが高まる可能性が示されています。
継続する炎症は細胞のDNAに変異をもたらし、がん細胞への変化につながることがあります。

大腸がんは、初期段階では症状が現れにくいことも多いため、通常の定期検査に加え、適切な時期にスクリーニング検査を行うことが、がん発見と早期治療への鍵となります。
遺伝性の要素も含め、がん発生のリスクを理解し、定期的なフォローアップで潜在的な問題を追跡していくことが極めて重要だと言えるでしょう。
潰瘍性大腸炎においては、早期発見と予防的な対処が、長期的な健康維持においては不可欠なのです。


潰瘍性大腸炎の合併症と対処法
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「潰瘍性大腸炎の合併症と対処法」


8. 患者と家族へのサポート

サポート

潰瘍性大腸炎を持つ患者さんとその家族は、日々の生活において様々な心理的、社会的な負担を感じています。病気への理解と対応が、家族全員にとって非常に重要です。

患者さん自身だけではなく、家族が正しい知識を持ち、適切なサポートを提供することが、病気の管理と向き合い方に大きく影響します。

ここでは、潰瘍性大腸炎に苦しむ患者さんへの心のケア、家族に必要な知識、そして日常生活での注意点について解説していきます。

8.1. 疾患を抱える患者への心のケア

疾患を抱える患者さんが直面する心の問題は多岐にわたります。
病状の波があるため、体調が安定しないことからくる不安や落ち込み、専門医やカウンセラーへの相談によるメンタルケアが必要です。

また、社会生活や仕事に影響が出ることに対するストレスにも向き合うことが求められます。
療養生活においては、趣味やリラックスできる時間を持つことが、気持ちをポジティブに保つ助けになります。

家族がコミュニケーションを取りながら、患者さんが孤独感を感じないように支えていくことが大切です。
ポジティブな環境作りが、病気の回復にも良い影響を与えるでしょう。

8.2. 家族が理解すべき潰瘍性大腸炎の知識

潰瘍性大腸炎は長期間にわたる病気であり、家族にもその理解が必須です。
症状や治療法、生活上の注意点など、病気への基本的な知識を持つことは、家族が患者に対して適切なサポートをするための基盤となります。

例えば、食事の内容に気を付ける、ストレスを溜めないように配慮する、通院のサポートをするといった、日々の生活の中での細やかな配慮が求められます。知識を共有することで、家族内での連携が取りやすくなり、患者さんの負担を軽減することができます。

8.3. 生活を共にするうえでの注意点と助言

潰瘍性大腸炎のある患者さんと生活を送る際には、日常生活における配慮が重要です。
患者さんの体調に合わせた家庭環境の整備、外出時のトイレの確保などが必要となります。

また、病気の増悪を引き起こす可能性のある食品を避けたり、患者さんがストレスを感じないような家庭の環境作りに努めることも大切です。

家族が同じ目線に立って、患者さんをサポートする心の余裕が、共に生活する上での心地よさを高め、病気との長期戦においても良好な関係を維持することに繋がります。

鍼灸院 鍼助での治療法

3ヶ月集中治療は
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今野 裕子

トリートメント・コーディネーター
栄養士・健康管理士

今野 裕子

全大腸型・2022年鍼助鍼灸治療にて寛解機維持。2児の母。

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当院では4つの柱で
寛解期への導入を助けます。


・免疫力を高める鍼灸(免疫力を上げ、薬が効く体・減薬可能な身体を作る)
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・潰瘍性大腸炎を増悪させるNSAIDs(痛み止め)を使用しないための治療
(生理痛・頭痛などの治療)

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当院の改善方法1
当院の改善方法2

私も潰瘍性大腸炎の患者です

私は大学2年の時に潰瘍性大腸を発病しました。
痔だと思っていたのが便器に血が滴る程になり、
渋々行った肛門科ですぐに紹介状を書かれ
京都第一日赤に向かいました。
まだ古く薄暗かった病院のトイレで検査の後、
不安で泣いたのを覚えています。
最初はペンタサが良く効きましたが、すぐに再燃。
その後は注腸ステロイド(ステロネマ)を繰り返し
長期に渡り使いました。
ストロイドによる大腿骨骨頭壊死で
3ヶ月寝たきり生活を30歳そこそこで経験しても尚、
病気は再燃ばかりの低空飛行・いつもいつもトイレが生活の中心
薬の副作用で、膣カンジダ・胆石・帯状疱疹・大腿骨骨頭壊死…
次々に病気になりました。
薬で胃が荒れ、30代後半からは
定期的に救急外来にお世話になる始末でした。
 
「薬で症状を抑える治療には限界がある」と薄々感じていましたが、
潰瘍性大腸炎歴が20年を超え、
薬を服用する度に感じる胃の痛みに
大腸癌・胃潰瘍の悪性化などのキーワードが頭をよぎり、
いよいよ焦りを感じるようになりました。 食べ物や食べ方を変え、
生活を変え、
鍼灸で体と心(自律神経)の養生をすると
体はゆっくり応えてくれました。 バナナの様なお通じが朝ご飯を食べたらツルンとある。
トイレットペーパーに便すら付かない。

…それが、どんなに嬉しく安堵し、1日をウキウキで過ごすことができることか。
残便感や便意を感じない生活がこんなに私をポジティブにするんだ!
と嬉しくなります。
この気持ち、UCで苦しむ方には分かっていただけると思います。 現在の私はというと、
調子に乗りすぎるとお腹がグルっとなり、
やっぱり私、UCね 笑
となる時もありますが… 血便がない・下痢じゃない・バナナうんちが出る・トイレに生活を支配されない

自分の体・生活のイニシアチブを自分が握れていることの絶対的な安心感ができました。


東洋医学は、薬のように一足飛びで症状が改善することはありません。
体を穏やかに【中庸(ちゅうよう)】に戻すことから始まるからです。
ピタリとハマると生活はとても楽になります。 中庸とは過不足なく偏らない状態のこと。
東洋医学では最も大切なことです。
東洋医学では病気は中庸の状態を保てないことから生まれる
と考えます。
・便の回数・出血を聞く5分程度の病院でのやりとりと薬局での薬の受け取りだけを
何年も続けておられる方
・薬を服用するのに全然スッキリされていない方
・ステロイド減薬ができない方
体と自律神経を【中庸】に導く
まずはそこから、鍼助で一緒に初めてみませんか? 潰瘍性大腸炎である私だからできる、潰瘍性大腸炎に特化した鍼灸治療で
あなたに明るい未来をご提供します。

当院の特徴

1.子どもと大人のための鍼灸院

子どもと大人のための鍼灸院
病院に行くほどではないけれどほっておけない不調や痛みを東洋医学の鍼灸を用いて改善させるご家庭のかかりつけ鍼灸院です。

2.完全予約制

完全予約制
患者お1人ずつお話を伺い丁寧に治療しています。お時間より早い来院は前の方の大切なお時間ですのでお控え下さい。

3.安心の完全個室

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清潔な完全個室の空間です。女性も安心して施術をお受けいただけます。

4.カスタムメイドの治療

カスタムメイドの治療
お一人お一人のお体に合わせたカスタムメイドの治療を行います。鍼とお灸は症状に応じて必要な量を惜しみなく使います。

5.潰瘍性大腸炎の鍼灸治療

潰瘍性大腸炎の鍼灸治療
高麗手指鍼を用いたIBD鍼灸治療をおこなっております。専任のTC(トリートメントコーディネーター)が食事とセルフケアのサポートをします。

6.お受験鍼灸

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7.薄毛育毛の鍼治療

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男性だけでなく、女性の薄毛にも効果が高い育毛治療です。治療期間は3~6ヶ月。薬の服用不要で効果を出します。

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ご家族皆様で通われる方や、心身を癒しに来られる方からご支持をいただいております。

お客様の声

来院される前はどのような症状でお悩みでしたか?

中学で発病し、ひどいときは激しい腹痛で立っていられない、腰痛、血便、食事が摂れない等、日常生活が送れず、ほぼ寝たきりの状態で入退院を繰り返していました。 ステロイドの離脱にも失敗していたので薬に名寄らず体調を管理する方法を探していました。

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その問題を解決するためにどのような治療をされてきましたか?

・ステロイド治療 ・顆粒球除去療法 ・漢方 ・薬物治療(ペンタサ、朝コール、リアルダ…) ・バイオ製剤 ・整体

当院で治療を受けて現在の調子はどうですか?

入院中に鍼助さんにたどり着き退院後すぐに通い始めました。ステロイドの減薬中に調子が悪くなりそうなときもありましたが、治療とホームケアで持ち直しました。40mgから始まったステロイドは治療のお陰で0mgにできました。ステロイドがなくなってから1ヶ月程経った今も多少の体調の波はありますが、安定しています。

当院は他院とどう違いますか?

他院に伺った事がないので分かりませんが…潰瘍性大腸炎だけでなくその日の体調に合わせて最善の治療を行って頂けます。 また先生がとても気さくな方で治療中のおしゃべりがとても楽しいです。 鍼治療にホームケア(セルフケア)をする点で特に治療効果が高いと感じました。

どのような方に当院はお勧めですか?

薬物治療で行き詰まりを感じている方、自分で病気をコントロールする術を見つけたい方にお勧めです。

来院される前はどのような症状でお悩みでしたか?

潰瘍性大腸炎により1年間再熱と寛解を繰り返していた。来院直前は症状が一番酷く、仕事だけでなく日常生活さえも普通に送ることができなかったた。

お客様の声をもっと見る

その問題を解決するためにどのような治療をされてきましたか?

通院先で処方されるペンタサ顆粒、リアルダ、ペンサタ坐剤を毎日服用していた。

当院で治療を受けて現在の調子はどうですか?

当初は腹痛により夜も全く眠れず1日に数十回トイレに駆け込んでいたが、現在は腹痛もなく、1日1回健康的な便が出るようになった。腸が元気になったことで気持ちも明るくなった。

当院は他院とどう違いますか?

いつも話をしっかり聞いてくださり、個々に合わせた施術をしてくれます。治療のために通っていますが、何でも話せるお姉ちゃんのような井上先生に会いに行くのが楽しみになっています!!

どのような方に当院はお勧めですか?

潰瘍性大腸炎で薬が効かず、どうしたらいいのか悩んでいる方に是非お勧めしたいです!

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アクセス

店舗名 大人と子どもの鍼灸院 鍼助
住所 〒464-0802
愛知県名古屋市千種区星が丘元町14−71 2F
電話番号 090-2921-6034
定休日 火・土・祝日
営業時間 9:00~20:00
井上裕子
執筆者:井上裕子|Yuko Inoue

経歴
鍼灸師・国家資格取得
研修生として母校併設の鍼灸院で研鑽を重ねる
女性専門の鍼灸院「鍼助」開院
地域に密着したお灸教室を開催
Instagramで潰瘍性大腸炎に関する情報を発信しています